母乳にはたくさんのメリットがあります。でも、粉ミルクだって母乳と同じくらいの栄養がありますので、栄養面は問題ありません。
ではなぜ母乳が推奨されるのでしょうか?ここでは母乳のメリットをあげてみました。
■おっぱいのメリット
★赤ちゃんとのスキンシップが出来る
おっぱいを飲むことで赤ちゃんは全身でママを感じ、安心感を得ます。ママとのかかわりで赤ちゃんは人間関係の基礎を築いているのです。
ママも一生懸命自分のおっぱいを飲む赤ちゃんを見ながらどんどん母性が湧き出てくるのです。
★子宮の回復が早い
赤ちゃんが乳頭を吸う刺激によって、脳下垂体からオキシトシンというホルモンが出て、母乳の分泌を促します。オキシトシンは同時に子宮の収縮を促し、お産後の出血を止める作用があります。
授乳の時に生理痛のように下腹部が痛くなったり(後陣痛・後腹)、子宮内にたまっていた悪露がどっと出たりすることもあります。
★ママの体重が減る
妊娠中に増えてしまった体重は母乳で落とせます。私は妊娠中にあまり体重が増えなかったこともあり、産後は母乳でどんどん体重が減っていき、妊娠前よりも-5kgになりました。
離乳食が進んでおっぱいの回数が減ったらどんどん増えていきましたけど(笑)
★ミルクに比べて経済的
なんと言ってもおっぱいはタダです(笑)粉ミルクと混合にしていたときはかなりお金がかかりましたが、完全母乳になってからはそのお金が浮いた分で赤ちゃんの可愛いお洋服を買ってあげたりしました。
ミルクの場合は粉ミルクだけでなく消毒液なども必要になるので、お金と手間がかかります。
★いつでもどこでも授乳が出来る
どこでも授乳ケープがあればおっぱいをあげれます。飲食店で急にぐずって授乳したこともありました。
ミルクだとお湯が必要だし、人肌温度に冷まさないといけないし、泣いているのにミルクを作るのに時間がかかります。
★赤ちゃんの胃腸の負担が少ない
母乳の主なタンパク質はαラクトアルブミンです。
αラクトアルブミンは胃の中で酵素と胃酸によって反応し、とても柔らかく細かいタンパク質(ソフトカード)に変化します。だからとても消化吸収がいいのです。
また無機質が少ないため、腎臓への負担も少ないと言われています。
★免疫が出来るので病気になりにくい
初乳は成乳に比べて分泌される量は少ないですが、その中には倍以上のタンパク質が含まれています。
タンパク質が多いのは分泌型免疫グロブリンA(SIgA)という免疫物質を豊富に含んでいるからです。
分泌型免疫グロブリンAは赤ちゃんの腸や胃、そのほか中耳や気管支の粘膜の表面にまで広がって膜を作り、細菌やウィルス、アレルギーの原因物質の血中への侵入を防ぎます。
そのため、母乳育ちの赤ちゃんは中耳炎や気管支炎が少ないことが知られています。
また初乳中に多く含まれるタンパク質のひとつ、ラクトフェリンは大腸菌に大して強い抵抗力を持っています。
病原性大腸菌0-157に母乳育ちの小学生が感染しにくかったというデータもあります。
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