まだおなかの中で過ごしているほうが望ましい、妊娠22週から37週未満の時期に、赤ちゃんが生まれてしまうことを「早産」と言い、早産しかかっている状態のことを「切迫早産」と言います。
日本の早産の頻度としては、赤ちゃんが生まれてくる中の5%程度だそうです。
胎教に☆お腹の赤ちゃんにやさしく語りかけましょ♪「はじめてトーク」
■早産を防ぐために
働くママ、上の子のお世話や家事などで思うように身体を休められない人など、日常生活での運動量が多く、身体に負担をかけがちな生活をしている妊婦さんは、早産に注意しましょう。
おなかに力の入ることは避ける
重いものを持ち上げたり,高いところにあるものを取ったり背伸びするとおなかに力が入ります。これは張りを助長させるので、できるだけ避けましょう。
上の子をだっこするのも、おなかに負担がかかってしまいます。だっこは、すわってひざに乗せてあげるようにしましょう。
長い時間立ちっぱなしにならない
長い立ち仕事をすると、おなかに力が入ってしまいます。おなかに力が入ると子宮が収縮しやすくなり、早産や切迫早産の原因につながってしまいます。
家事などまとめて一気にやろうとせず、休憩を入れながら少しずつやっていきましょう。少しでもおなかの張りを感じたり疲れを感じた時は、仕事が途中でも無理をせず、すぐに体を休めるようにしましょう。
冷えに注意!
体が冷えることで、おなかが張りやすいという人も。冬の寒い夜や台所、クーラーが効いた部屋やトイレ、フローリングの床など足元が冷える場所では靴下をはいたり、膝掛けを使い、冷えを防ぎましょう。
動きすぎ・過度な運動にも気をつけて!
長時間ショッピングにでかけたり、夜遅くまで遊びに出かけるのは控えめに。切迫早産の疑いがある場合は安産体操などの体操もお休みしましょう。
ストレスは大敵
ストレスは母子ともに体へ影響を及ぼしてしまうもの。最近の切迫早産の要因として急激に増えている要因なのだそうです。
特に仕事を持つ人に多く、産休に入るまでについ必死に働きすぎてしまう傾向があり、注意すべき問題に取り上げられています。赤ちゃんがお腹にいる間は、仕事もほどほどに。安静にしなくてはならない人は、病院にお願いすると診断書を書いてもらえます。
体を清潔に保つ
妊娠中は抵抗力が減っていますので細菌などに感染しやすい状態にあります。風邪などの予防にもなりますので、体を清潔に保ちましょう。とはいえ、無理な入浴は厳禁。疲れている時は濡れタオルなどで体を拭く程度でもOK。周囲にいる家族に協力をお願いしましょう。
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■早産の症状
早産の危険が高い切迫早産にはこんな症状があります。気になる症状がある場合は必ず受診しましょう。
☆お腹の張り(子宮収縮)
☆出血、血液の混じったおりもの
☆破水、羊水の漏出
☆腰や背中の異常な痛み
中には、症状が全くない、症状に気づかない場合もあります。早期発見、早期治療のためにも定期健診は必ず受けましょう。
妊娠中のお腹の張りはよくあることです。しかし、その張りが早産の心配がある張りか、自然な張りで心配がないのかは、経過を見て診断します。
内診で子宮の入り口が開いている、子宮の入り口が柔らかくなっているなどの場合は切迫早産の治療を始めます。
■早産の目標
早産の予防の決め手は、切迫早産を早急に治療することです。私も切迫早産で入院や自宅安静をしていましたが、「せめて妊娠34週までは頑張ろう」と目標を決めていました。
私は妊娠22週で入院になったときに先生から28週までもてば赤ちゃんは助かる可能性が多いけど障害が出るかも知れない、34週までもてば大丈夫!と言われました。
妊娠22〜23週:この時期の早産の場合、赤ちゃんの救命は困難。
24週〜27週:赤ちゃんの体重が750g未満だとかなり治療困難。
妊娠28週(1,000g
):第1目標。この時期までもつと赤ちゃんの救命率は急激に上昇します。
妊娠30週(1,500g):第2目標。後遺症の心配がかなり減ります。
妊娠32週(1,800g):第3目標。赤ちゃんの治療はかなり楽になります。
妊娠34週(2,000g):第4目標。生まれてしまってもまず大丈夫です。
妊娠35週後半:最終目標。早産ですが、治療不要のことがほとんどです。
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