おなかの中で赤ちゃんが十分に育たず、発育が遅れる、あるいは停止した状態のことを子宮内胎児発育遅延(IUGR)といいます。
わたしも子宮内胎児発育遅延(IUGR)と診断され、入院をしたこともあります。ここではわたしの体験談もお話しますね!
胎教に☆お腹の赤ちゃんにやさしく語りかけましょ♪「はじめてトーク」
■子宮内胎児発育遅延(IUGR)とは?
子宮内胎児発育遅延(IUGR)とは、母体の生活習慣病や胎盤機能不全が原因で、赤ちゃんが普通の速度より遅く成長するトラブルです。
胎児発育遅延(IUGR)の発症率は全体の2〜3%。赤ちゃんが低出生体重で生まれる可能性が高く、17歳未満、あるいは35歳以上の妊婦に多く見られます。
通常生後2〜3年で普通の子供の成長に追いつきますが、疫学的研究から胎児発育遅延(IUGR)があった赤ちゃんは、成人後に肥満や生活習慣病を発症しやすいことが明らかになっています。
■子宮内胎児発育遅延(IUGR)になる原因
子宮内胎児発育遅延(IUGR)となる原因はいろいろあります。
胎児側に原因がある場合
胎児側の原因としては、染色体異常、胎児奇形、多胎、薬剤、感染症(風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、パルボウイルスなど)があります。胎児に原因がある場合は根本的な問題であることが多く、一般的には予後が不良となります。
胎盤や臍帯に原因がある場合
胎盤や臍帯は母体から胎児に栄養を送る重要な働きをしています。
胎児・胎盤循環障害の原因としては、胎盤機能不全、胎盤形態異常(副胎盤の存在など)、胎盤付着異常、臍帯過捻転、臍帯付着異常、臍帯結節の有無などがあります。
母体側に原因がある場合
母体合併症があると胎児へうまく栄養を与えることができなくなります。
母体の合併症として妊娠高血圧症候群、糖尿病、心臓病、甲状腺機能亢進症、貧血などがあり、母体への薬物投与、喫煙や飲酒も原因としては重要なものになります。
最近では、妊娠前や妊娠中の過度のカロリー制限(ダイエットなど)が問題となっていますが、この場合は胎児も低栄養となり2型のIUGRの原因となります。母体の合併症でIUGRの要因となりやすいものは妊娠高血圧症候群(PIH)です。
PIHは胎盤機能不全と密接な関係があります。原因は一つとは限りませんし、原因不明もよくあります。 ■子宮内胎児発育遅延の原因
原因は不明な部分が多いのですが、お母さんの体や胎盤、臍帯に問題がある場合と、赤ちゃん自身に問題がある場合があります。
お母さん側の原因としては妊娠高血圧症候群や、心臓病、腎臓病、自己免疫疾患、ぜんそくなど、もともとの持病が関係していることもあります。
ママがヘビースモーカーの場合や、母体の感染症(トキソプラズマ、風疹、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなど)が胎児に感染した場合も、発育が遅れたり、ストップした状態になる場合があります。
■管理人の子宮内胎児発育遅延(IUGR)体験談
私は妊娠後期になり赤ちゃんが少し小さめと言われました。でもそのときは出産するときに2700グラムくらいになりそうだからちょうどいいんじゃない?と言われました。(私は痩せ型で骨盤が小さいため)
でもその後検診のたびにやっぱりちょっと小さいなぁと言われました。頭のサイズは週数通りだけど、お腹が痩せっぽちだったそうです。色々調べては不安になりました。赤ちゃんに異常があったらどうしよう・・・などと、切迫早産で自宅安静中の私は携帯で情報を調べまくってひとりで不安になっていました。
そして36週になり2000グラムしかなかったので、本当なら安静解除になるところが胎児発育遅延ということであと一週間安静にするように言われました。母体が安静にすることで血流がよくなるそうです。でも私は切迫早産だったのでずっと安静にしてきたのに・・・。
37週の検診では一応入院になるかもしれなかったので出産グッズも含めた入院グッズを持っていきました。結果推定2200グラム。ちゃんと成長はしているけどやっぱりちっちゃい、もう正産期だからいつお産になってもいいように入院しようかと言われました。
3週間くらいの入院かぁと覚悟しましたが、結局5日後に自然に陣痛がきて2340グラムの小さいけれどとっても元気な女の子を出産しました。小さめでも女の子の方が元気な子が多いらしく、娘の1日保育器に入っただけでした。それはそれは元気です(笑)産声もとても大きく先生もびっくりしていましたよ! |