妊娠中に血糖値が高くなったり、血糖値が高い状態が初めて発見された場合を妊娠糖尿病といいます。
元々糖尿病だった女性が妊娠した場合は、妊娠糖尿病とは呼ばず、糖尿病合併妊娠と呼びます。
胎教に☆お腹の赤ちゃんにやさしく語りかけましょ♪「はじめてトーク」
■妊娠糖尿病とは?
妊娠糖尿病になると胎児へも影響します。お母さんの血糖値が高いと糖が赤ちゃんの方に移行し、胎児も高血糖の状態となります。
赤ちゃんの方に移行した糖は脂肪として蓄えられるため、巨大児が生まれる可能性があり、巨大児になると自然分娩が難しく帝王切開にならざるを得ない場合があります。
妊娠糖尿病になった妊婦は出産後は正常に戻るとはいえ、約半数は10〜20年後にはまた糖尿病を発症するといわれています。
妊娠糖尿病と診断された場合は、食事療法と運動療法によって血糖値を正常に保つよう調整することが大切です。医師の指導に従い、生活習慣の改善に努めましょう。
糖尿病になった妊婦には、治療の一環としてインシュリン注射を行う場合があります。インシュリンは胎盤を通らないため、赤ちゃんに影響することなく母体の治療に役立つので安心して治療を受けてください。
■妊娠糖尿病の治療法
妊娠糖尿病(妊娠性糖尿病)は妊娠中に起こる病気であり、出産後には自然に治ることも多い病気です。しかし、出産の後にもこの症状が続くようでしたら放っておくといけませんので適切な治療が必要です。また、妊娠中でも出産にいろいろな弊害が出てきますので、早期に治療しておきましょう。
妊娠糖尿病と診断されたら、主な治療法は食事による治療と運動による治療、そして薬による血糖値のコントロールです。まずは食事からですが、糖分のとりすぎなどで高血糖の状態になっていますので、甘いものを食べるのは控えましょう。
そして、できるだけ和食などのカロリーの少ない食事を心がけて、栄養バランスが偏らないように注意します。
普通の糖尿病と同じように、血糖値が上がらないように気をつけながら生活するという点ではあまり変わりありません。
決められた1日の摂取カロリーを正しく守って、決められた範囲を超えないことを守っていきます。
■妊娠糖尿病の治療と食事療法
妊娠糖尿病と診断されて一番最初に取り掛かる治療法が、食事療法です。
症状によってその制限は異なりますが、基本的には食べ過ぎないことやカロリーの高いもの、甘いものをあまり食べないこと、塩分を控えるなど基本的には妊娠中によく言われる食事制限と同じです。
妊娠中は子供の分と2人分食べなきゃ!なんてよく言いますが、それは間違いで、いまどきの妊娠では子供を妊娠して増えても良いとされる体重はせいぜい8キロ程度です。
出産時の子供の体重が3キロ程度で胎盤その他もろもろをあわせても、それ以上太るということは、太りすぎということになり、食事制限が課せられます。とはいえ、頭ではわかっていても恐ろしい食欲が襲ってくるのが妊娠。
ましてや妊娠糖尿病の症状があるとなり、食事療法を余儀なくされると計り知れないストレスがたまります。けれども、ストレスは色んな意味でマイナスになります。できるだけストレスをためないような方法で食事療法に取り組まなければなりません。
それでも自分でコントロールすることができなくなった場合、出産前に入院して食事療法しなければならないケースもあります。また、産院で食事療法のレシピなどを指導してくれるところもあるので、ぜひ活用しましょう。
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