妊婦の体重増加は妊娠高血圧症候群を引き起こしたり、産道に脂肪がつき難産の確率が高くなります。
一方で、妊娠中の無理なダイエットにより、低出生体重児(2,500グラム以下)で生まれてくる赤ちゃんが増えているそうです。
先生や助産師さんに相談しながら適切な体重管理を心がけて下さいね。
■妊婦はどのくらいの摂取カロリーが望ましい?
妊娠中の1日の摂取カロリーは2000キロカロリーに抑える。ちなみに妊娠前のエネルギー摂取カロリーの目安は1日1800キロカロリー。
今までの食事に例えばご飯1膳 + 牛乳1カップ、バナナ1本を加えるくらいのものです。そう思えばたいして妊娠前と変わらないですよね。
昔はよく赤ちゃんの分まで食べろと言われていましたが、今はそうではありません。
バランスの良い食事を心がけ、特にカルシウム、鉄分は不足しやすいので優先してしっかり摂るようにしましょうね!
■つわりの時の食事
つわりはママになるための第一関門。つわりの期間は人によってまったく異なります。
この時期は、食べられなかったり、嗜好が変わったりしますが、栄養バランスにそれほどこだわらずに、食べられるものを少しずつ食べましょう。水分の補給も大切なので忘れずに。
こまめに水分を取るようにしましょう。飲み物は冷やして飲むと飲みやすく、食事は固形物と飲み物を時間をあけてとると、もどしにくくなります。
つらいときは横になるのが一番です。この時期は、家事もほどほどにしてゆっくり休みましょう。
吐きつわりの場合
いつも胃のあたりがムカムカして、吐き気があるのが「吐きつわり」タイプ。食べられないときには、無理に食べる必要はありません。
あっさりしたものを少しずつ食べてみてはいかが?レモンなど酸味のあるもので味付けをしてみると、食欲をそそります。
食べつわりの場合
空腹時に気持ちが悪くなるので、つい食べつづけてしまうのがこのタイプ。特に朝起きたばかりの時に気持ち悪くなる人が多いようです。
このタイプは食べすぎないように、気をつけて。1日に食べる量を5〜6回に分けて、食べすぎを防ぎましょう。
■妊婦の望ましい体重
日本では昔から、妊娠中の体重制限の指導に熱心です。体重制限というのは、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や妊娠糖尿病などの予防の視点からはとても大切なことです。
しかしいっぽうで、最近問題になってきているのは、日本の出生児の平均体重が、20年くらい前から減っており、同時に2500g未満で生まれる赤ちゃん(低出生体重児)の率が増えているということです。
そのため、赤ちゃんの発育が予想していた以上に抑制されているのではないかという心配が出てきています。
では、どのくらいの体重増加がちょうどよいかということですが、妊娠前の体格や栄養状態によっても変わってきますので、出産までに何キロと、一律に言うことはできません。
これまで、妊婦健診や妊婦雑誌などでも、「体重は増えすぎないほうがいい」という方の情報だけが強調されていて、妊婦さんを必要以上に神経質にしてしまってはいないかと思うこともあります。
実際には、妊娠前の体格によっては、むしろもっと体重を増やしたほうがよい人もいるのが現状です。
厚生労働省から、妊娠前の体格区分別推奨体重増加量が出されているので、ひとつの目安として参考にするとよいと思います。
BMI 18.5未満⇒9〜12kg
BMI 18.5以上25.0未満⇒7〜12kg
BMI 25.0以上⇒個別に対応
■管理人の体重管理体験談
妊娠中、私は2.5キロ位しか増やせませんでした。増やさなかったのではなく、増やせなかったのです。妊娠初期はつわりがひどく、後期は圧迫がひどく食事の量が減ってしまったからです。つわり中も栄養を考えて食べていたので、減るということはあまりなかったのですが・・・。
8ヶ月くらいまでは赤ちゃんの大きさも標準で、赤ちゃんが大きくなってるから大丈夫!と言われたものの、徐々に小さめと言われ始め、最終的には37週の正産期に入った時点で管理入院となってしまいました。赤ちゃんの成長が止まってしまったわけではなかったのですが、一応という形で病院でひたすら横になって過ごすというものでした。
結果ちょっとちっちゃめの赤ちゃんを産むことになってしまったのですが、幸い小さいだけで元気!絶対に次に妊娠することが出来たなら頑張ってごはんを食べて標準サイズの赤ちゃんを産みたい!
反対に23キロ増えてしまった友達がいました。赤ちゃんが大きくなってしまい4000グラムを超え、3人目の出産なのに一番しんどかったと言っていました。増えすぎもダメ、増えなさすぎもダメ。妊婦の体重管理は本当に難しいですが、皆さん頑張りましょう!
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